四季の茶  茶の湯と器 by So-U

菓子器/佐藤宗雄作

 水指   茶碗   茶入   香合・香爐

 茶杓   花入れ   菓子器、鉢


 Tea of Mind 菓子器と鉢


お菓子を引き立たせ、同時にお菓子と器で一つの世界観をつくり、季節の持て成しを演出してくれる菓子器(かしき)。
お菓子が盛られて物語が完成する風情のある器を選びたいものである。

茶の湯では、濃茶席と薄茶席で菓子器を使い分けている。
濃茶席では主菓子(練り切りなど)を運び出すための主菓子器として「菓子椀」や「縁高」、略式ではあるが陶器の「菓子鉢」や「銘々皿」を使う。
正式な菓子器は 朱塗りで蓋のある菓子椀とされている。
薄茶席では、干菓子(和三盆など)を運び出す、塗りや木地の菓子器が使われる。


縁高(ふちだか)
茶事、茶会の濃茶の席で用いる主菓子の器、漆塗りの重箱。
人数分の黒文字楊枝が添えられ、正客の前に運び出される。


菓子鉢(かしばち)
主菓子用の大きめの器で、主に陶磁器の鉢を使う。
三名分の主菓子を入れて運び出す。いただくときは、取り箸で手前の菓子を懐紙とって、黒文字楊枝で一口大に切っていただく。


銘々皿
一人用の主菓子の器、主菓子を一つ乗せて正客に前に出す。
木地、竹、漆、陶器製などがある。


干菓子器(ひがしき)
薄茶席の干菓子を盛り付ける器のことで、漆器や木地製のものを用いる。干菓子は素手で懐紙にとっていただく。


関連コンテンツ:茶の湯の菓子 主菓子と干菓子

菓子器/佐藤宗雄作 菓子鉢 So-U作 2016
銘々皿月皿/佐藤宗雄作

月と雲がモチーフの銘々皿、黄瀬戸と織部の2種、4枚の組皿



雲景色、菓子鉢/佐藤宗雄作雲景色 kumogesiki So-U作 2015年
雲の移ろいをイメージした菓子鉢

雲景色(景色)、菓子鉢/佐藤宗雄作

隠れ花、菓子鉢/佐藤宗雄作隠れ花 kakurebana So-U作 2015年
薪窯で焼いた作品
隠れ花(景色)、菓子鉢/佐藤宗雄作

 香物鉢( こうのものばち)

茶事の懐石の時に出される漬け物(香の物)用の鉢。
懐石の終盤に出される器なので、濃茶の前に季節がほんのりと伝わる器としたい。焼物ようには、大きめの焼物鉢が使われる。

「風音」香物、菓子鉢/佐藤宗雄作風音 kazaoto So-U作 2013年
風紋をイメージした皿鉢/香物、菓子器にも

葡萄香物鉢/佐藤宗雄作 葡萄 budou So-U作 2013年
葡萄の蔦を取っ手に使った焼物鉢

組皿/佐藤宗雄作組皿 So-U作 2013年

2017年9月 2018年5月、12月 2021年5月追記

So-U抹茶碗オーダーメイド

自分だけの茶碗は、茶の湯の楽しみを深めてくれます。

So-U Matchawan Order Made 佐藤宗雄作品:抹茶茶碗 木守

茶碗のカタチと釉薬/色を組合せて自分の一碗をつくる。

So-U&アトリエ

茶の湯 二十四節気 学びのハンドブック「茶、こころの時間(改訂版)」Tea for Mind

茶の湯 二十四節気 学びのハンドブック
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茶、こころの時間(改訂版)
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香道、華道、能などの日本文化と茶の湯の関わりをはじめ、二十四節気の茶の湯のしつらえと持て成しを、抹茶碗や茶入れなどの写真入りで分かりやすく解説。月々の点前にはメモページもあり稽古の整理や指導にも活用できます。


こころに届ける51の詩  Vol.1「こころの時間」

こころに届ける51の詩 Vol.1「こころの時間」
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著:佐藤 宗雄

こころは あたたかい
辛いも 悲しいも みんな 受け止めてくれている
そばにいるよと いっている
茶の湯の器の銘に託した、こころに届けるメッセージ。詩集&So-U陶芸作品集


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