
夜静溪聲近そして、庭寒月色深と続く禅語。夜になって周りのざわつきが静まると遠くの渓流のせせらぎが聞こえる、季節が移り庭の空気も澄み渡ると月の光は美しく、月はさらに輝き出す。こだわりや後悔、ねたみなど心の中のざわめきが消えて静かなになれば、本来の姿が見えるという教えである。
茶席/茶事で用いる場合は、10月〜12月、.露地も澄み渡る頃、雑念を払うという意味を込めて私は用いてる。
自作の茶碗もこの禅語をイメージして、次のようなメッセージを込めて創作した。
抹茶碗 銘「月あかり十三夜」2018 sato So-U
size H:100mm W:100mm
茶の湯の器 佐藤 宗雄作品集
心に届けるメッセージ「こころの時間5」より
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| 睦月 | 一座建立 いちざこんりゅう | 和気兆豊年 わき ほうねんを きざす | ⻘松多寿色 せいしょうじゅしょくおおし |
| 如月 | 掬水月在手 みずをすくえばつきはてにあり | 梅花和雪⾹ ばいか ゆきにわして かんばし | 雪裏梅華 せつりのばいか |
| 弥生 | 一花開天下春 いっかひらいて てんかのはる | 百花為誰開 ひゃっかたがためにひらく | 春色無高下 しゅんしょく こうげ なし |
| 卯月 | 一華開五葉 いっか ごように ひらく | 弄花香満衣 はなをろうすればこうえにみつ | 柳緑花紅 やなぎはみどりはなはくれない |
| 皐月 | 薫風自南来 くんぷうみなみよりきたる | 吟風一様松 かぜにぎんずいちようのまつ | 青山緑水 せいざんりょくすい |
| 水無月 | 清流無間断 せいりゅうかんだんなし | 雨後青山青転青 うごせいざんあおしうたたあおし | 水滴々 みずてきてき |
| 文月 | 瀧 直下三千丈 たき ちょっかさんぜんじょう | 雲悠々水潺々 くもゆうゆうみずせんせん | 清寥寥白的的 せいりょうりょうはくてきてき |
| 葉月 | 行雲流水 こううんりゅうすい | 澗水湛如藍 かんすいたたえてあいのごとし | 山是山水是水 やまこれやま みずこれみず |
| 長月 | 中有風露香 なかに ふうろの かおり あり | 萬⾥無⽚雲 ばんりへんうんなし | 昨夜一声雁 さくやいっせいのかり |
| 神無月 | 吾⼼似秋⽉ わがこころ しゅうげつににたり | 吾唯足知 われただたるをしる | 直⼼是道場 じきしんこれどうじょう |
| 霜月 | 他不是吾 たはこれわれにあらず | 楓葉経霜紅 ふうようしもをへてくれないなり | 開門落葉多 もんをひらけばらくようおおし |
| 師走 | 看々臘⽉尽 みよみよ ろうげつ つく | 紅爐⼀点雪 こうろじょういってんのゆき | 庭寒月色深 にわさむくしてげっしょくふかし |
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茶の湯 二十四節気 学びのハンドブック |
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-peace of mind-こころに届ける51の詩 Vol.5 2025.11 |